フッ素塗布とは、主にお子さんの虫歯予防のために行われる予防処置です。歯の再石灰化の促進・歯質の強化などの効果があるフッ素を歯の表面に塗ることで、虫歯に負けない強い歯を作ります。 お子さんの歯（乳歯）は、大人の歯と比べて薄く柔らかいため、虫歯になりやすく、進行も速いことが分かっています。一方、フッ素を吸収しやすいという特性もありますので、虫歯予防のために、是非、お子さんにフッ素塗布を受けさせてあげてください 。

お子さんへのフッ素塗布には、次のようなメリット・効果があります。

フッ素は正式には「フッ化物」と言い、自然界のどこにもある物質です。ただ、フッ素には強力な酸化作用があるため、それ単体で存在することはあまりなく、何らかの元素と結びついてフッ化物として存在するのが通常です。強力な酸化作用があるものの、歯科医院のフッ素塗布で使用されるのは「フッ化ナトリウム」という安全なものですので、これを歯に塗布しても問題ありませんので、ご安心ください。

フッ素塗布は歯科医院で受けるのが一般的で、高濃度のフッ素を歯の表面に塗って、虫歯を予防します。

市販されている歯磨き粉にもフッ素を含むものがあり、これを使ってブラッシングすることで、虫歯予防に繋げることが可能です。
特にフッ素が口腔内に滞留しやすい、就寝前のブラッシングの際に使用するのがおすすめです。

食後や就寝直前に使用し、うがいをせずに唾を一緒に吐きだします。フッ素を配合した歯磨き粉でブラッシングした後に使用するのもおすすめです。

フッ素を配合した洗口液で、ブラッシング後に使用します。洗口液の刺激が強いようでしたら、ノンアルコールタイプのものを使用するようにしてください。